ECサイト運用者は今すぐ使うべき、ショッピング広告のメリットと活用法

ショッピング広告をご存じでしょうか?
検索連動型広告では、検索エンジンを利用するユーザーに検索キーワードとマッチしたテキスト広告を配信できますが、視覚的なアプローチにおいてはコンテンツ連動型広告には及びません。
一方で、コンテンツ連動型広告は、画像によって商品やサービスの印象を伝えることは可能ですが、ユーザーが求めている商品のバナー広告が表示されてるかの判断は難しいです。
そんな、2つのメリットを組み合わせたような広告が、ショッピング広告なのです。
今回はショッピング広告のメリット、活用法を紹介します。

ショッピング広告とは

ショッピング広告とは、Googleの検索結果やGoogleショッピング欄に、表示される広告です。商品名や商品画像、価格などの商品情報が表示されます。

検索連動型広告のように、ユーザーが検索したキーワードにあわせて最適な商品が表示されます。商品画像も表示されるのでユーザーはどのような商品かすぐに分かります。
また、価格やブランドといった情報が同時に掲載されるため、サイトに訪れた時点でユーザーは購買意欲が高い傾向にあります。

このようにショッピング広告は、検索連動型広告とコンテンツ連動型広告の強みをかけ合わせた、費用対効果の高い広告です。

ショッピング広告のメリット

ショッピング広告のメリットをまとめます。

ユーザーの質が良い

ショッピング広告は、商品画像や価格、ブランド、商品の詳細とクリックする前に情報がユーザーに伝わるので、クリックしたユーザーのほとんどは購買意欲の高いと言えます。

検索連動型広告、コンテンツ連動型広告に言えるのが、サイトへ流入した際に、ユーザーが思っていた商品と相違を感じることがあります。
ショッピング広告では、事前に画像や価格などの情報を掲載するので、ユーザーのイメージと商品の相違がほぼありません。

キーワードの登録が必要ない

検索連動型広告と違い、キーワードの登録の必要がありません。
ショッピング広告はデータフィードの商品名、商品説明を参照し、Google側が関連するキーワードに広告を配信してくれるます。

スニーカー関連の商品を、データフィードに登録した場合、ユーザーが「スニーカー」というキーワード検索した場合には表示されます。しかし「りんご」と調べた場合には表示されません。「靴」調べられた場合には表示されます。キーワードのマッチタイプでいう部分一致と同じ動きをします。

クリック単価が低い

ショッピング広告のクリック単価は、他の広告と比べて単価が低い傾向にあります。理由としては、データフィードに登録したの商品情報を使用するので、広告とサイトの関連性が高く、品質スコア高いためです。

また、視覚的にも訴求するので、検索連動型広告よりもクリック率が高いです。クリック率が高いので広告ランクも上がり、クリック単価も下がるという仕組みです。

広告の掲載面積が広い

ショッピング広告は広告の占有面積が広いです。検索連動型広告の場合だと、1キーワードに対して1広告しか掲載されません。しかし、ショッピング広告は複数の商品を登録できるので、1キーワードに対して複数の広告(商品)を掲載することが可能です。そのため掲載面積が広くなります。

また、検索連動型広告も利用している場合は、同時に掲載される可能性があるため、全体の広告占有面積がさらに広くなります。

ショッピング広告のデメリット

ショッピング広告のデメリットをまとめます。

データフィード作成に手間がかかる

Google Merchant Centerにデータフィードをアップロードする必要があるのですが、作成に手間がかかります。商品数にもよりますが、商品点数が多いECサイトの場合は1日はデータフィード作成にかかるとみておいた方がいいです。

また、作成後も常にデータフィードを最新情報に保つ必要があるので、定期的なメンテナンスが必要です。

意図しないキーワードで広告が表示される

データフィードの情報を元に、部分一致で広告が掲載されるので、意図しないキーワードで広告が表示されることがあります。
キーワードの追加はできませんが、除外の設定はできるので随時除外が必要です。

逆に、予想もつかないキーワードでコンバージョンすることもあるので、検索クエリを確認しながら作業をおこなってください。

商品点数の少ない場合は表示の機会を得にくい

商品点数の多いECサイトには向いているのですが、単品通販の場合表示の機会が少なくなる可能性があります。

また、商品ではなく、サービスを売っているもの、オーダメイドのため固定の金額ないものは広告の掲載自体ができません。

ショッピング広告の効果を出すための施策

ショッピング広告を配信するにあたり、意識して欲しいことをまとめます。

商品名、商品説明に狙いたいキーワードを含める

メリットでもまとめましたが、データフィードを参照し広告が掲載されるので、商品名と商品説明に狙いたいキーワードを含める方が必要です。

例えば腕時計を販売する場合、「商品名」のみで登録するよりは「腕時計 商品名」と登録したほうが表示の機会は増えます。

掲載商品数を増やす

ショッピング広告は商品数が少ないと、表示回数が少なくなることもあります。

同じクライアントさんで、商品登録数が10件の場合と100件の場合でテストした結果、表示回数に3倍以上の差があったので、表示回数と商品の数は関連性が深いと言えます。

商品グループやカテゴリの項目は入力すべし

データフィードには、商品グループやカテゴリのといったショッピング広告独自の項目があります。入力自体は任意項目ですが、広告の管理や最適化がしやすくなるので設定を推奨します。

例えば、とある商品グループのCPAが悪かった場合、商品グループレベルで入札単価を下げることができます。また、カテゴリでも単価調整できるので、成果の良いものは単価を上げ、成果の悪いものは下げるなど、設定しておくことでショッピング広告の最適化がより細かくできます。

まとめ

ECサイトを運用している方で、さらに売上を伸ばしたい方は1度試してみてください。

検索連動型広告やコンテンツ連動型広告も優秀なのですが、ショッピング広告で今まで見つけられなかった質が良いユーザーの獲得ができるので、現状伸び悩んでいる方は打開策として始めてみてはいかがでしょうか。

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